(1)不用品をリサイクル業者に買い取ってもらい、収入を得る。
(2)その分の消費者の収入が増えるため、消費が増加・拡大する。
(3)−@企業の利益が増加する。
(3)−Aまた消費が増えれば、リサイクルに回す不用品が増加する。
(4)−@雇用が増加するとともに労働者の賃金も増加する。
(4)−Aリサイクル買取による収入が増加する。
(5)今よりも消費者の収入が増えるため、消費が増加・拡大する。
リサイクルで得られた対価が経済循環への投資になり、リサイクルが経済循環を拡大させていく。 それにより、経済循環とリサイクルの歯車がかみ合い、正の循環が生まれ、持続可能な発展ができる経済体制を形成することができます。
◎条件⇒消費者から不用品を購入した時に、『リサイクル業者の収入>リサイクル経費』が成立するとき
携帯電話やパソコンなどの電子機器は、金や銀等の金属資源が大量に使われている。
それらが大量に廃棄されると、電子機器の中に入っている金や銀等の金属資源が山のように集まるので、まるで町に鉱山があるように思える。
廃棄された携帯電話やパソコンなどの電子機器のことを都市鉱山と呼び、注目するべき金属資源である。
・携帯電話は1台あたり0.03gの金が入っていて、およそ100円の価値がある。
また、1台あたり0.3gの銀が入っていて、およそ14円の価値がある。
他にも様々な貴金属が入っているので、全て合わせれば、200円ぐらいの価値があるかもしれない。
・パソコンは1台あた0.15gの銀が入っていて、およそ500円の価値がある。
また、1台あたり0.52gの銀が入っていて、およそ25円の価値がある。
他にも様々な貴金属が入っているので、全て合わせれば、1000円近くの価値があるかもしれない。
※金や銀等の貴金属は相場が変動しますので、価額・価値は概算とさせていただきます。
☆このように不用品は資源であり、価値がある。
⇒消費者から不用品を購入して支出しても、リサイクル業者は収益を出すことが可能である。
☆収入・消費が減少している不景気の今でも、お金になる不用品・廃棄物は山ほど蓄積されています。 ⇒条件さえ整えば、不景気でも始めることができるビジネスです。
・携帯電話やパソコンなどの家電にも金や銀等の金属資源が大量に使われていて、不用品をリサイクルすると価値があるということを伝える。
・回収ボックス等を設け、気軽に不用品を出すことをできるようにしていく。
■事例紹介
こでんプロジェクト
⇒秋田県では、小型電気・電子機器を回収するシステムを構築することを目的に小型電気電子機器回収プロジェクトを行なっている。
携帯電話のリサイクル
携帯電話会社が、不要になった携帯電話を気軽に投函できるように、量販店やコンビニエンスストアなどに回収ボックスを設置する試みを行なっている。
※国によっては、回収ボックスに不用品を入れると、コイン(お金)が自動的に出るようになる仕組みができているところがある。
日本では、商品の配送・配達といった動脈物流は発展しているが、不用品やゴミ回収といった静脈物流は発展途上である。
横浜金属とDOWAエコシステムは、 電化製品から金や銀等の金属資源を取り出す先進的なリサイクル事業を行なっている。
今後、リサイクル業界の拡大のために牽引していただくとともに、リサイクル技術が業界全体に広がってほしい。
・リサイクルの研究者を増やすために、財政的支援および研究施設の提供を行なう研究奨励制度等を設ける。
・リサイクルに取り組む業者に対して、補助金等を出して、支援していく。
→例えば、リサイクル機械を提供・支援していくなどを行なうと良いだろう。
※自治体クラスでは、廃棄物処理・リサイクル事業の補助金制度を行なっているところがある。
→廃棄物処理・リサイクル関連の補助金の募集の紹介